プロレスラーの鈴木みのる(47)が30日、横浜市内で“道場看板”の贈呈式を行った。

 旧パンクラス横浜道場は、パンクラス創設者の1人であるみのるが1999年、選定作業に携わった。オーナーが変わっていく中でも「格闘技道場パンクラス」の看板だけは、みのるが所有し続けていた。

 昨年、道場の閉鎖話が持ち上がった際、ジムを立ち上げようとしていた総合格闘家の北岡悟(36)が道場と看板を引き継ぐことを決意。「パンクラスイズム横浜」の名で3月上旬に新装した道場をオープンさせ、みのるから譲渡された看板もそのまま掲げられることになった。

 みのるは「閉鎖するならあの看板を持って帰ろうと思っていた。いつか誰かが何かする時に『これも一緒に持っていってよ』と言おうと思っていたら、北岡からこういう話をもらった。たかだか木の板だけど、若者の『歴史を変えてやる』という気持ちがこもっているから。これから先、どんなものが作られていくのか任せる」と話した。

 北岡は「自分の道場をやるならパンクラスの道場をやりたいと思っていた。あの看板はもうボクの物なので、それを使って武器にして商売というか、盾ではなく剣にしてやっていこうと思う。ボクしか背負えないということです」と決意を新たにした。