“炎の飛龍”藤波辰爾(62)率いる「ドラディション」の東京・後楽園ホール大会が29日に行われ、藤波と全日本プロレス・秋山準(46)が初遭遇した。

 メーンのタッグ戦で藤波はヒロ斎藤(54)を、秋山は若手の青柳優馬(20)をそれぞれ従えてリングイン。いきなり2人の対決が実現した。秋山がヘッドロックからのジャンピングニーを狙うと、藤波はかろうじてこれをかわす。

 この試合2度目の対戦でも再び秋山がジャンピングニーを狙う。右足をとらえた藤波がドラゴンスクリューで防ぐも、3発目でようやく成功させた。試合は斎藤のセントーンのアシストを受けた藤波が青柳をとらえ、ドラゴンスリーパーでタップさせた。

 試合後は握手を交わした藤波と秋山。ところが、藤波の愛息子・LEONA(22)に対しては、秋山が場外に放り投げる場面もあった。

 藤波は新日本プロレス時代、全日本プロレスの故ジャンボ鶴田さんとの対戦機運が高まりながらも実現に至らなかった。鶴田さんの愛弟子ともいえる秋山との対戦が実現したことで「やっぱり手応えがあるね。思っていた通りの骨のある選手。一騎打ち? 流れとしては当たり前でしょうけど。鶴田さんの影? ダブリましたね。ジャンピングニーかな。あれは食らってみたかった」と語った。

 一方の秋山は「藤波さんは元気だったね。シングル? 藤波さん次第じゃないですか。俺はいつでもいいですよ。(久々の他団体出場で)受け入れられていたから、息子がいたんでガーッといきましたよ」と話した。