2世発掘へ!格闘家・船木が大阪移住

2016年03月27日 10時00分

大阪に拠点を構えた船木は拳に力を込めた

 プロレスラーで総合格闘家の船木誠勝(47)が大阪で“船木2世”を発掘する。来月1日に大阪市北区で肉体改造のプライベートトレーニングスタジオ「Hybrid Fitness(ハイブリッド・フィットネス)」をオープンさせる船木。これを足がかりに、将来的には希望者に格闘家・船木のすべてを伝授し、後継者に育てたい夢を持っているという。

「去年の11月に引っ越してきました」と笑顔で話した船木。長年慣れ親しんだ東京をあっさり離れ大阪に移り住んだのは、常に変革を求めて戦い続けてきたこの男らしい行動と言えるだろう。新しいステージとして大阪を選択したのは、親しい親戚の存在と、東京とは全く違う人情味あふれる街と人々が心地よく、ピッタリ合ったからだとか。

「3月3日が自分のデビュー戦の日で、これで31年になるんですよ。そして3月13日が誕生日で47歳になりました。そこで第2の人生じゃないですけど、次の10年は新しい土地で新しいことをやろうと思ったんです」

 新しくやるのは、後進の指導。4月1日に肉体改造のトレーニングスタジオを開く。「これまで自分が身につけてきたものを誰かに伝え、残したいんですよ。残さないで死んでしまうのはむなしい」(船木)

 場所は大阪市北区。募集は最大30人程度とし、船木がマンツーマンで肉体改造指導などを行っていく。累計販売部数14万という著書「船木誠勝のハイブリッド肉体改造法」でプロの肉体改造はもちろん、一般向けのトレーニング、ダイエット方法も記しているだけに、船木のプライベートレッスンは、あのライザップ以上の効果が期待できるかもしれない。そして将来は“格闘技コース”設立も視野に入れている。今回のスタジオオープンは“プレオープン”とうたわれている。1、2年後には規模を大きくする計画があるからだ。

 そうなると肉体改造だけでなく、30年の戦いで培われた船木の格闘術も希望者に本格的に伝授できるようになる。

「そんなに広いスペースがなくても関節技とか教えることができるので、今も教えてほしいというなら教えます。それでジムを大きくしたら、子供たちに教えたいんですよ。子供って、すごい吸収力じゃないですか。どんどん成長していく姿を見たいんです。自分が持っているもののすべてを子供たちに教えたいんですよ」

 船木の持つ技術はアマレスや柔道など格闘技全般に応用できるだろう。そうなれば、日本の格闘系スポーツの底辺拡大にもつながっていく。「そんな中で“船木2世”とかが出てくれば、うれしい」と船木の夢は膨らむばかりだ。

 また、ゆくゆくは引退したプロレスラー・格闘家の受け皿として機能させていきたい考えも持っている。

「今のプロレス・格闘界は、引退したら何も仕事がないのが現実。鍋屋さんになるのもいいけど、もっとセカンドキャリアの選択肢を増やすことができれば…と。本当は大きな団体がやらなければいけないことだと思うけど、やらない。このトレーニングスタジオを大きくしていって、引退したレスラーなんかをインストラクターとして受け入れたいんです」

 これまで何人もの引退レスラー・格闘家の“その後”を目の当たりにしてきた。そんなこともあって、引退レスラー・格闘家の受け皿作りは喫緊の課題と認識しているわけだ。

「10年後、どうなっているか見てください。これからの10年が勝負。全力でやりますよ」。さまざまな夢と希望をかけて、船木は大阪で勝負をかける。

◇船木のプライベートレッスンが受けられる「Hybrid Fitness」は今月13日から会員を募集している。入会金1万5000円、月会費3万円から(基本コース=月4回)。税別。応募多数の場合は抽選となる。

☆ふなき・まさかつ=1969年3月13日生まれ、青森県弘前市出身。84年、新日本プロレス入門。同期は武藤敬司、橋本真也、蝶野正洋ら。翌年3月3日、後藤達俊戦で当時史上最年少記録となる15歳11か月でデビュー。89年、前田日明、藤原喜明の誘いに応じ、欧州遠征中に第2次UWFに入団。その後、藤原組を経て93年にパンクラスを旗揚げし、エースとして活躍。2000年5月、ヒクソン・グレイシーに失神負けしたことで引退を表明。引退後は俳優業などに取り組んだが、07年、総合格闘家として現役復帰。翌年にはプロレスのリングにも立っている。182センチ、90キロ。得意技はチョークスリーパーなど。ニックネームはハイブリッド・レスラー。