女子プロレス「シードリング」は2日、都内で会見し、7日の東京・後楽園ホール大会で約1年ぶりに現役復帰する世IV虎改め世志琥(よしこ=22)が出席した。

 2月1日付でシードリングに入団し、2月11日にミャンマーで復帰会見を開いた世志琥が、昨年5月の引退後に日本で会見するのは初めて。

 冒頭で「このたびはいろいろお騒がせして、申し訳ありませんでした。一度リセットされたプロレス人生ですが、自分はプロレスが大好きです。これからはプロレスが大好きという気持ちをリングでぶつけて、女子プロレス界を担う存在になっていきたいと思います。前へ前へ進んでいけるよう努力していきます」と話し、深々と頭を下げた。

 また復帰戦となる高橋奈七永(37)戦に向けて「今の自分の気持ちを真っ向から受け止めてくれるのは、高橋奈七永しかいないと思います。来てくれるお客さんには、心の中にある熱い気持ちが伝わればいいなと思います」と語った。

 これに、高橋は「一つ世志琥に言いたいことは、『受け止めてくれる』とか甘いこと言ってんじぇねえよ。リングに立ったらただの敵。目の前に立ったヤツを倒すのがプロレスだと思っているし、リング上で見せたい」と厳しい言葉を投げ返す。続けて「覚悟できてるの? 本当にできてるの?」と問いただした。

 世志琥は「復帰を決めた時点から覚悟は決めていた。いまさら覚悟どうの言われるあれはない。リングの上で全部示していきたい」と強い口調で返答した。

 気になるコンディションについては「1年やってないだけで、こんなにできないんだと思うくらいゼロからのスタートだった。今はいい感じ。試合では100以上に持っていけるようにしたい」と話し、5日後に迫った決戦に向けて表情を引き締めた。