24日のノア東京・後楽園ホール大会で中嶋勝彦(27)が鈴木軍大将の鈴木みのる(47)を撃破。鈴木軍の杉浦貴(45)の持つGHCヘビー級王座への挑戦権を手にした。

 中嶋はみのるからロープ越しの腕十字やワキ固め、腕折りで右腕に集中攻撃を食らったが、根性でギブアップせず。猛攻をしのぎきると得意の蹴りで流れをつかみ、最後は垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけて見事3カウントを奪った。

 負けられない理由があった。みのるからはこの日の直接対決に向けて「もし俺が負けたら、杉浦が相手をしてやろう。その代わりテメエが負けたら、鈴木軍に来い。一番下っ端だ」と鬼のような条件を突き付けられた。

 さらには、みのるとのシングル戦は「デビュー2年目以来。あのころ何もできなかったから『小僧』って今も言われる。そこから自分がどう変わったか、確認する意味もある」(中嶋)。「下っ端」「小僧」からの脱却がかかっていたのだ。

 そうした中、大一番に勝利し、3月19日の後楽園大会で王者・杉浦への挑戦を決めた。中嶋はリング上で王者に「オレがそのGHCのベルトを必ず手に入れる」と宣言。杉浦も「クソガキ。ただじゃおかねえからな」とこれに応じた。

 タイトル戦へ待ったなし。この勢いでベルト奪取となるか。