新日本プロレス14日の新潟・アオーレ長岡大会でケニー・オメガ(32)とのIWGPインターコンチネンタル王座決定戦に臨む棚橋弘至(39)が12日、極悪外国人軍「バレットクラブ」の解体を予告した。

 棚橋は1月4日東京ドーム大会でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(28)との頂上決戦に敗退。だが1月末で退団した終生のライバル・中邑真輔(35)の王座返上を受け、IC戦にスクランブル登板する。「降って湧いたチャンス。(中邑退団を)受け入れて前に進むしかない。その第一歩が俺のIC奪取。俺しかいないでしょ」と闘志を燃やしている。

 対するケニーはAJスタイルズ(38)を追放し、BCの新リーダーに就任。ICを取ることでその力を誇示したいところだが、棚橋の分析は手厳しい。

「(初代リーダーのプリンス)デヴィット、AJの求心力で荒くれ者が集まっていた。今は烏合の衆ですね」

 長岡決戦でケニーの求心力がさらに低下すれば、BCは存亡の危機を迎える。実際に棚橋は「中途半端に残るくらいなら、消しちゃったほうがいい。悪の組織ってのはデカくないと意味がない。僕の“特撮魂”から言うとね」と、「仮面ライダー」好きらしい論理を用いてBCを解散に追い込む青写真を明かした。

 2014年以来約2年ぶりのIC戴冠を狙う棚橋だが、前王者時代は短命に終わった。「ベルトは巻いているレスラーによって付加価値がつく。私物化しますよ。白のベルトに(自身のコスチュームに合わせ)赤と黒を入れようかな」と、中邑の代名詞ベルトの印象を塗り替え、ICの新・絶対王者となるつもりだ。