10日のW―1後楽園大会で行われたW―1チャンピオンシップは、第7代王者の火野裕士(31)が田中稔(43)を下し、初防衛に成功した。

 ヒザ十字、ローキック、ヒールホールドと矢継ぎ早に繰り出される田中の執拗な右足への攻撃に苦しめられながらも、パワーの差を見せつけて圧倒。ブーイングを浴びせる観客に中指を突き立ててからのパワーボム「Fucking BOMB」で王座を防衛した。

 試合後、リングに乱入したTriggeRの近藤修司(38)から挑戦表明を受け「全然えーよ。やったろうやないか」と快諾…かと思いきや、ちゃっかり「オレとKAZMA(SAKAMOTO)でタッグのベルトに挑戦させろ」と逆オファー。

 近藤と河野真幸が持つタッグベルトの挑戦権を手にして「どっち(の試合が)が先になるか分からないが、あのベルトに挑戦させてもらう。おい! W―1に来てから間もないオレが、もう2冠チャンピオンになりそうやろ。このままベルトを総取りしたろやないけ」と鼻息を荒くした。

 田中の厳しい足攻撃にも「足は全然、痛くない」と余裕の表情。W―1はタッグのベルトまで外敵に流出してしまうのか。