【ミャンマー・ヤンゴン10日発】ミャンマー初のプロレス興行となるチャリティープロレス大会(12日、ヤンゴン市Thein Phyu競技場)に出場する選手団が当地に到着した。8時間のフライトを終えた選手たちは一様に疲れた表情だったが、屈強な男たちが到着ゲートから出てくると大騒ぎに。初めて見るプロレスラーの姿に現地の人々は大興奮だった。

 約1か月前に日本から送って行方不明になっていたリングは、近郊の港に到着していることが判明したが、12日までに税関を通らないことが確実になった。そこで急きょ、この日、ミャンマーの伝統的格闘技「ラウェイ」のリングを調達。約6メートル四方のプロレスのリングより、ひと回り大きい7メートル四方で、ロープも1本多い4本になるが、何とか試合が行われるメドが立った。

 田中将斗(42)は「広いほうがやりやすいので、問題はない。しっかり試合前にロープとかチェックします」。鈴木秀樹(35)も「IGFが中国で大会をやった時のリングは、小学校の朝礼台みたいな硬さだったし、ロープもユルユルだった。リングがなくても問題ないし、何よりここで試合をやることが大事」と強調。2日後の決戦を心待ちにした。