引退する“アニキ”のためにも負けられない。9日、IGFは「GENOME35」(26日、東京ドームシティホール)で、鈴川真一(32)が天田ヒロミ(42)と対戦すると発表した。GENOMEルール(プロレスルール)で行われる。

 鈴川は「26日は、天田狩り。打撃でプレッシャーをかけて、チャンスで倒す」と不敵にひと言。打撃はK―1出身の天田の得意ジャンルになるが「こっちも、負けてねーから」と余裕を見せつつ強気に話した。

 鈴川には、この一戦で負けられない理由がある。この日、練習パートナーでもあるクラッシャー川口(35)が今年限りでの引退を発表したからだ。「体だけじゃなくて骨格が大きい。楽しみな選手」(川口)と常に期待を寄せ、技術を伝授してくれた先輩の花道を飾らなくてはならない。

 今回の天田戦に向けても「いろいろアドバイスをもらって、イメージトレーニングをしている。打撃も(川口と)練習しているので」と“アニキ”から細やかなアドバイスを受けている。「ずっと教えてもらっている。期待に応えたい」という鈴川の鼻息は荒い。なんとしても勝利をささげたいところだ。