全日本プロレスのゼウス(34)が“対新日本連合”結成の構想を明かした。12日の後楽園ホール大会で宮原健斗(26)を相手に現在空位となっている3冠ヘビー級王座を争うが、その目は3冠獲得後をしっかりと見据えている。

 ゼウスは「オレが3冠を取ったら、その後は新日本に対抗できるだけの力をつくりたいと思っている」と打ち明けた。

 自身もインディ団体「大阪プロレス」の出身。だからこそ、世間に伝わりきっていないインディレスラーのパワーを知っている。「インディの中にはいろいろ選手がいるが、素晴らしくて力があるのにチャンスに恵まれていない選手もたくさんいる。そういう選手をどんどん全日本のリングに上げたい。オレもそういう選手と防衛戦をしたいと思っている。外に出てインディのリングで防衛戦をするのも面白い」

 そこまで、インディの埋もれた力を信じる理由が「対新日本」への思いだ。ゼウスは「今は新日本が先を走っているが、それに対抗する力をつけなくちゃいけない。その方法としてインディの力を全日本に結集する。オレを中心とした全日本に力を集める。“対新日本連合”ですよ」と力を込めた。

 王座奪取を皮切りに新たな勢力づくりをスタートさせるつもりだ。