女子プロレス「スターダム」のビジュアル系レスラー・宝城カイリ(27)が7日、通称“白ベルト”ことワンダー・オブ・スターダム王座取りを表明した。

 この日の東京・新木場1stRING大会で行われたスターダム対世界選抜の5対5イリミネーションマッチでは、同王座を保持するサンタナ・ギャレット(27)と激しい攻防を展開し、オーバー・ザ・トップロープで同時失格になった。

 この結果に納得がいかず、試合後は「同じ年のおばちゃん! 白いベルトをスターダムに返してもらう!」と通告。王者も了承したため、21日の後楽園ホール大会での挑戦が決定的になった。

 同王座は“鬼門”だ。これまで3度挑戦したが、いずれもあと一歩及ばなかった。だが今回、かつてないほどモチベーションが高まる理由が2つある。

 昨年9月に大手芸能プロダクションのホリプロと専属契約を結び、昨年末には事務所の大先輩、俳優の船越英一郎(55)に焼き肉に連れていってもらった。「プロレスが好きな優しい方で『応援に行く』と言っていただきました。ぜひ、タイトル戦に招待したいです」

 さらに昨年12月には地元で「山口ふるさと大使」に任命され、1日に山口県庁で委嘱状が交付された。4月23日には光市民ホールで凱旋興行を行う予定で「地元でタイトル戦をやりたいんです。県知事と市長に『ベルトを持って帰ります』と約束しましたし」。

 現在はスターダムが管轄する5つのタイトルを一つも保持していない宝城は「みんなが防衛数を重ねている中で、悔しさがある」と表情を引き締め、2・21後楽園決戦に集中した。