W―1のクルーザーディビジョン王者・大和ヒロシ(32)が27日、全日本プロレスを退団しフリーとなった鈴木鼓太郎(37)の挑戦表明を一蹴した。

 大和は10日の後楽園大会でアンディ・ウーを破り、同王座を奪取。念願のベルトを手に「これからはクルーザー級、そして団体を引っ張っていく。そのためにもベルトを失うつもりはない」と自覚は十分だ。2月10日の後楽園大会では稲葉大樹(27)を相手に初防衛戦を行うが「勝つのはもちろん、内容でも魅せる」と貫禄すら漂わせた。

 かつて全日本でしのぎを削った鼓太郎の挑戦表明にも「ただ戦いの場を求めてくるだけなら、簡単に挑戦を受けることはできない。ちゃんと段階を踏んでこないと。フリーになったからにはゼロからのスタート。ベルトに挑戦するならば、まず実績をつくってから、でしょ」。

 チャンピオンの意向通り、2・10後楽園大会で鼓太郎は前王者アンディ・ウーとの一騎打ちが決定した。「そこでアンディを破ってからですよね、挑戦は。まあ、挑戦してきてもボクは負けませんよ。向こうもフリーでいろいろあるだろうけど、ボクには団体という家族を背負い、守る義務がある。背負っているものが違うんですから」

 先輩に対し“アウトオブ眼中”と言わんばかりの挑発。まずは自分もしっかりベルトを守り、自信が“過信”ではないことを証明したいところだ。