【女子プロレス宣言!】里村明衣子(仙女)

 仙台幸子(26)が17日に無事引退しました。仙女では初の寿引退。こんなに愛にあふれた大会も幸子の人柄ならではでした!

 タッグ王座も防衛しましたが(妹DASH・チサコとの)十文字姉妹も解散となりベルトは返上です。昨年末には初の4冠タッグ王座を奪取し、姉妹の名タッグ屋としてプロレス史に名前を刻みました。「絶好調の時に引退されて団体として痛くないの?」と聞かれますが、そこはそれぞれの人生。また次の時代を作っていくのです。

 幸子は生え抜きの1期生(2006年デビュー)でした。16歳の少女が大人の女性として成長し、プロレスラーとして団体に尽くしてくれた。彼女はまだまだ若いし、確かに引退を受け入れることに時間を要しました。

 いろいろありました。(11年3月の)震災時に私が代表を引き継いだ時は道場もスタッフもいなく、団体として機能していなかった時期もあったので、幸子には一番つらい思いをさせてしまいました。

 同時に幸子のワガママで私はたくさん悩みました!「結婚する」と言われた時、どうせダメ男に引っ掛かって勢いで決めちゃったのでは?という疑いもあり、それが本物の愛かどうかを判断する時間が必要で、長く反対していました。結局、ダンナさんもしっかりした方で素晴らしい方だったんですけどね。話し合いを何度も重ねたある日、「里村さんに何言ってもムダですね!」(幸子)、「今のアンタにはもう話さない!」(私)というところまできちゃいました。

 理解し合えないままモメて辞める例も、事を隠したまま突然に辞める例もあります。でも、最後は分かり合えるって最高の幸せ。プロレスに人生をかけてきてプロレスが大好きな幸子を、ファンや関係者の方と盛大なセレモニーで見送ってあげられた。まだまだ彼女との関係は続いていくけれど、一女性として、これからの女子レスラーとして良いモデルになってくれたらと思います!