女子プロレス「スターダム」のワールド・オブ・スターダム王者、紫雷イオ(25)が25日、女子史上初となる“3冠王”君臨を誓った。

 24日の大阪大会では対戦相手だった宝城カイリ(27)から突如「3人で組みませんか?」と、6人タッグ王座のアーティスト・オブ・スターダム王座(王者は松本浩代、ケリー・スケーター、イーヴィー組)への挑戦を提案された。3人とはイオ、宝城、岩谷麻優(22)のスターダムトップ3のこと。意外にもこれまでトリオを結成したことは一度もない。

 この提案にイオは「鬼気迫るというか、切実な女の叫びを感じた。その熱意は原動力になる」という理由で快諾。2月28日の大阪・生野区民センター大会での同王座挑戦が決まった。

 イオと岩谷はタッグ王座のゴッデス・オブ・スターダム王座も保持しており「3冠を達成するのは、この逸女しかいないでしょ。問題は宝城が私と岩谷の和を乱さないかだけ。この3人で負けたらトップから陥落する…」と不安材料を抱えながらも、王座取りへの気持ちは高まっている。

 女子同一団体のシングル、タッグ、6人タッグ王座の同時戴冠は前例がない。昨年の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞女子プロレス大賞を受賞したイオが、新たな金字塔を打ち立てる。