【プロレス大賞授賞式】天龍認めた!オカダ永久政権

2016年01月23日 06時00分

オカダ(右)と天龍はグラスを手に再会した

 第42回東京スポーツ新聞社制定「2015年度プロレス大賞」授賞式が21日、東京・千代田区のKKRホテル東京で行われた。最優秀選手賞(MVP)に選ばれた新日本プロレスのオカダ・カズチカ(28)は、引退試合(昨年11月15日、両国国技館)の相手を務めた天龍源一郎(65)と再会。年間最高試合賞(ベストバウト)に選ばれた同戦以来初めての対面で、改めて日本プロレス界の未来を託された。

 オカダはこの日の壇上で「僕が(プロレス界を)引っ張っていきます!と言いたいところですが、引っ張っていく気はありません。僕一人で突っ走らせていただきますんで、しっかり追いかけてきてください」と宣言。マット界の顔としての自負をにじませた。

 さらにこの日は、ベストバウトに選出された引退試合以来、初めて天龍とのツーショットが実現した。両雄はそれぞれの言葉で歴史的一戦を振り返った。

 天龍:(試合後)倒れている俺に深々と礼をしてくれたらしいけど、全然見えなかったんだ。今日改めて顔を合わせてみると、笑顔のすがすがしい青年だね。ただこれだけは言いたい。オカダよ、俺と同じ時代に生きていて本当に良かったな。ベストバウト取れたじゃねえか、コノヤロー。

 オカダ:世間に響く試合ができたのかなと。天龍さんからはカッコ悪いことのカッコ良さを学ばせてもらった。カッコいいことがそのままカッコいい僕とは真逆というか…。僕がカッコ悪くなった時に参考にさせてもらいます。まあ、そんな日は来ないと思いますけど。

「昭和」と「平成」のプロレスをつむいだ同戦で、オカダは見事に天龍を介錯した。その瞬間に、確かに「時代」のバトンタッチを受けた。

 天龍:新しい時代のレスラーでありながら昭和のプロレスができる。そこに改革の志が加われば、とんでもない存在になる。これからのプロレス界を支えるにふさわしい男だと思いますよ。

 オカダ:背負うつもりはないですけど、ドームでも棚橋(弘至)さんに勝って、俺がやっていかないとダメだって思いはあります。あとは俺に任せてください、ですかね。今度試合を見に来てもらいたいですね。戦って感じた僕のすごさを、次は見て感じてもらいたい。

 37歳の年齢差を超えて、激闘の末に認め合った2人。その奥底には、プロレスというジャンルをさらに向上させたいという共通の夢もあった。

 天龍:俺もSWSを旗揚げした1990年には、プロレスがプロ野球にも負けないステータスを持った存在にしたいという夢を抱いていた。彼ならできるよ。レスラーがスポーツ選手の長者番付に名を連ねる時代を再びもたらしてくれると思う。

 オカダ:僕はその時代を知らないですけど、天龍さんもそういう思いだったというのは素直にうれしい。受け継ぐとかでなく、代わりに僕が、今度は僕の後輩たちのためにそれをやりたいですね。

 新日プロのトップを走り続けた中邑真輔(35)は31日付で退団し、米国WWE挑戦が確実視されている。引退した天龍に続き、現在のプロレス界においてオカダが背負うものはますます大きくなる。

 天龍:中邑が米国でスーパースターの座を狙うなら、オカダは日本でスーパースターになればいいじゃない。プロレス界の新しい時代を切り開いてほしい。期待しているよ。しかしアイツは今日、スリーピースで決めていたな。儲かってんのかコノヤロー。

 オカダ:天龍さんが引退したから、天龍さんのプロレスを見てきた人に「もういいや」と思われたくない。それと同じで、先輩が新日本を辞めるから、新日本に興味なくされるわけにいかないですし。こうなったらもう僕が行くしかないでしょう。僕一人ズバぬけさせてもらおうと思ってますね。

 ミスタープロレスから業界の未来を託されたレインメーカーは「引退するとしたら、天龍さんより1年長い66歳でしましょうかね。16でデビューだからちょうど50年ですし」と“長期政権”を予告。これからもプロレス界にカネの雨を降らせ続けることが、オカダの責務であり使命でもある。

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