【新日・東京ドーム】株式上場の主役だ!オカダ「1億円プレーヤー」の筆頭候補

2016年01月06日 06時00分

頂上決戦を制したオカダ

 新日本プロレス4日の東京ドーム大会で、IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ(28)が昨夏のG1クライマックス覇者・棚橋弘至(39)の挑戦を退けて2度目の防衛に成功した。プロレス界の頂上決戦を制し、東京ドームのメーンで初めてカネの雨を降らせたオカダと、新日本プロレスが目指す「次のステージ」とは――。

 プロレス界の頂上決戦は、お互いが死力を尽くした一戦となった。オカダはハイフライフロー2連発を浴びながら執念で返していく。35分過ぎ、高角度ジャーマンから狙ったレインメーカーはカウンターの張り手で返されたが、オカダの左手は棚橋の右手をクラッチして離さない。強引に体を引き寄せると渾身のレインメーカー3連発で激闘を制した。

 2012年の凱旋帰国から瞬く間に揺るぎない地位を築いたオカダだが、その間も年間最大興行の主役の座は常に棚橋だった。しかし、この日のドーム決戦メーン初勝利で、誰もが認めざるを得ない新日プロの中心に君臨したレインメーカーは「もっと上のステージに俺が連れて行ってやる」と高らかに言い放った。

 棚橋に敗れ、涙に暮れた昨年のドーム大会から1年。その間にオカダには団体をけん引する存在としての使命感が生まれ始めていた。マネジャーの外道(46)は「去年の5月にアイツとニューヨークに行った時『マジソンスクエア・ガーデンで新日本やりたいですね』って。それまでは『新日本プロレスのために』みたいなことは一切言わない男だった」と変化を見抜いていた。

 オカダ自身は「(棚橋が)2011年ぐらいにちょうど同じようなことを言っていて『何言ってんだ。(MS・Gで)できるわけないじゃないか』って思ってたんですけどね」と笑うが、高い壁として立ちはだかっていたエースとの抗争が、オカダに同じ夢と責任感を受け継がせたのかもしれない。

 また昨年8月にWWEの「サマースラム」(ニューヨーク州ブルックリン)を現地観戦した際にも「新日本プロレスでもああなれると思った。俺らの方がすごいことしてるのに、行けないわけないでしょって」。かつてのあこがれとは打って変わってWWEにライバル心を抱くようになり「自分の手で新日本を世界一の団体にする」という思いがより強まったという。

 そんなオカダの夢と並行し、新日プロは会社としても「次のステージ」に突入する。昨夏に明かされた株式上場計画は着々と進んでいる。木谷高明オーナー(55)は「幹事証券も決まっている。(あと)2年から2年半の間くらいで」と現状を明かす。

 実現すれば「世間の公共財産にしたい」(木谷オーナー)という目的達成に加え、会社の規模拡大も見込める。木谷オーナーは新日プロのトップ選手の年俸ラインを1億円に引き上げたいという希望を持っており「3年後くらいにそこまで持っていければ」。もちろん現段階でオカダは「1億円プレーヤー」の筆頭候補ということになる。

 ブームと呼ばれて久しい新日プロだが、世界、そして世間一般を相手にする上で、まだまだ立ち止まるわけにはいかない。東京ドームに初めて降ったカネの雨は、新たなる黄金時代到来の象徴。レインメーカーは、さらなる高みを目指して戦い続ける。