【新日・東京ドーム】石井とノーガードの打ち合い!柴田がシングル初戴冠

2016年01月05日 17時01分

石井(左)にPKを決める柴田

【新日本プロレス1・4東京ドーム大会】NEVER無差別級選手権は柴田勝頼(36)が王者の石井智宏(40)を撃破。新日マットで初のシングル王座を獲得した。

 泣く子も黙る死闘だった。両雄はゴング後からひたすら前進。顔面を張り合い、エルボー、蹴りを無数に打ち合った。倒れても倒れても立ち上がり、胸を背中を突き出し、お互いに攻撃を止めない。四角いリングの中央で、ただただ直線的なノーガードの根比べが続いた。

 猪木ばりのコブラツイスト、卍固めで絞り上げた柴田は、引退した天龍源一郎(65)から継承したグーパンチを炸裂させ、WARで育った石井の闘争心にさらに火をつける。柴田のハイキック、石井のラリアートが交錯した後はジャーマンの投げ合いで、両者は大の字に倒れた。15分が経過し、今度はゴツゴツと鈍い音のするヘッドバットの応酬。終わりの見えない真っ向勝負に、ドームはすさまじい興奮に包まれた。

 最後はPKで死闘を制した柴田も「どっちが勝ったかよくわかんねーよ。薄れゆく意識の中で必死に立っている、そんなレベルの戦いだったと思います」。試合後、石井はノーコメント。勝者もダメージが深く、バックステージでひざまずくほどだった。

 命、魂を削る死闘。まさにプロレスラーにしかできない戦いだった。「負けたくないから。ただ、それだけ。石井も意地っ張りかもしれないけど、俺も意地っ張りだからね」。そこまでして手にしたベルトを柴田は腰に巻かなかった。昨年のドーム決戦では後藤との同級生コンビでIWGPタッグ王座を戴冠したものの、2月に陥落。忌まわしい記憶もよみがえる。

「まだ巻くわけにはいかない。まだ俺のベルトって気がしねえ」。喜びや安心は皆無。防衛を重ね続け、柴田はベルトを自分のカラーに染め上げるつもりだ。