棚橋が予告「新・闘魂三銃士」復権だ

2015年12月19日 16時00分

ベルトを誇示するオカダ(右)を棚橋はにらみつけた

 新日本プロレスの来年1月4日東京ドーム大会でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(28)に挑戦する棚橋弘至(39)が18日、「新・闘魂三銃士」による年間最大興行ジャックの野望を明かした。棚橋はプロレス界頂上決戦での必勝を誓うと同時に、3大王座戦に出場する中邑真輔(35)、柴田勝頼(36)に熱視線。不遇の時代を味わった3人が、2016年の東京ドームの主役として揃い踏みを果たす。

 

 G1覇者・棚橋と王者オカダによるIWGP戦は立場こそ入れ替わっているものの、今年のドーム大会と同一カードのメーン。これは両者の戦いが、プロレス界の主役を決める頂上決戦であることを象徴している。

 

 東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞でも2011年から5年にわたり両者がMVPを分け合う。今年3度目のMVPとなり棚橋の受賞回数に並んだオカダは「一番悔しいのは棚橋さんなんじゃないですか?」と挑発。棚橋は「その通りですよ! 俺の心を手に取るように分かるとは、さすが王者だな…」と並々ならぬ対抗心を燃やす。

 

 さらに来年のドーム決戦にはもう一つのモチベーションがある。IWGP戦の前に行われるIWGPインターコンチネンタル戦では王者として中邑がAJスタイルズ(37)と、NEVER無差別級戦では挑戦者として柴田が同王者・石井智宏(40)とそれぞれ王座戦を行うのだ。

 

 棚橋は「(ドームの登場順に)柴田、中邑、棚橋…。もしかしたらこの3人が王者になるかもしれない。あの新・闘魂三銃士がですよ? 当時、時代に迎え入れられなかった俺たちが全員揃ってベルトを巻いたら、どんな景色が見えてくるのか」と感慨深げな表情を浮かべた。2000年代前半に低迷期の新日プロが売り出した新・闘魂三銃士はファンの支持を得られなかった上に、3人ともこの呼称を忌み嫌った。結局、柴田が05年1月に退団したことで歴史の闇に葬られた。

 

 彗星のごとく現れたレインメーカーや、降って湧いたプロレス女子ばかりがクローズアップされるが、現在の新日プロの姿は、数々の苦難を乗り越え団体をけん引した棚橋らの世代の活躍があってこそのもの。そうした意味でも、ドームの主役としてかつての新・闘魂三銃士が揃い踏みを果たす意義は大きい。

 

 11年前につかめなかった「3人の時代」は16年の東京ドームでついに到来するのか――。