ノアの丸藤正道(36)が14日、GHCヘビー級王者・鈴木みのる(47)との「最終決戦」と位置付ける23日の東京・大田区総合体育館大会へ向けて、本紙に胸中を激白した。3度目となるみのるとのGHC戦で必勝を誓うと同時に、ラグビー日本代表をお手本に方舟マットの再浮上を狙う。一方で全日本プロレスを退団してノアに復帰した潮﨑豪(33)には厳しいメッセージを送った。

 ――決戦まであとわずかだ

 丸藤:もう一度俺たちを信じて大田区に足を運んでほしい。これが最後。必ず俺と鈴木みのるの物語に終止符を打つ。

 ――東京スポーツ新聞社制定2015年度プロレス大賞ではノア勢からは受賞者なし。みのるが殊勲賞だったが…

 丸藤:1年を通して見たらノアの選手が受賞するのはおかしい。逆に何で?って話になるし、マスコミの目もファンの目も正しいと思う。鈴木みのるにリング上での感謝は一切ない。でも俺たちが持っていなかったもの、気づかなかったものを持っていたのは確か。

 ――杉浦貴を介してラグビー日本代表LO大野均(37=東芝)と知り合った

 丸藤:一つのことを成しつつ目標をしっかり持っている人は会話をしていても自信に満ちあふれている。でも陰で努力をしている部分ですごく影響を受けた。そういう人間になりたいと思う。

 ――W杯イングランド大会での躍進をきっかけにラグビーブームが到来

 丸藤:確かなものを見せないと人の心には響かない。自分がやっているものを信じ、つらい状況でもくじけずやってきたからこそだと思う。プロレスは他の競技より限りなくそういう可能性を秘めている。俺が23日にきっかけをつくりたい。

 ――潮﨑が復帰して4試合を終えたが

 丸藤:試合やコメントを通して本心がまだ伝わりきってない。選手やファンを納得させるようなものを見せた時に彼の道が開けるんじゃないかと思う。まだ道が開けたとは見てないし、俺らがヘルプする話じゃない。

 ――エースとしての期待は

 丸藤:それくらいの気持ちを持って戻って来てなきゃダメ。俺は最後のチャンスだと思う。「プロレスラー潮﨑豪」というものが今後、プロレス界にもたらす影響とか、業界のトップになれるのかとか。いくら体があって顔がよくても、何度も何度も(チャンスが)訪れるようなものでもない。彼にとっても23日(対マイバッハ谷口)は運命の日。

 ――来年の抱負を

 丸藤:プロレス大賞にノアのレスラーが名を連ねられるようにしたいし、純粋なノア同士の戦いで盛り上げたい。俺も今は鈴木みのるしか見てないけど、潮﨑とも試合をしてみたい気持ちもある。そのためにも、まずは23日にしっかりベルトを取り返さなきゃ。