大仁田“しゃちほこタワー”に拘束され左ヒザ破壊

2015年12月14日 16時00分

大仁田はTARU(右)と前泊(左)の手で「しゃちほこタワー」に“監禁”された

 東京スポーツ新聞社制定2015年度プロレス大賞で最優秀タッグ賞に輝いた大仁田厚(58)、長与千種(51)組に赤信号がともった。13日の超花火プロレス愛知・田原大会で行われた爆破王タッグ王座選手権の前哨戦で、邪道が手痛い敗戦を喫したのだ。しかも古傷の左ヒザを破壊され、注目のV2戦(15日、名古屋市露橋スポーツセンター)は危機的な状況に陥った。

 

 日本マット界のタッグチームの頂点に立った爆破王タッグ王者の大仁田と長与は、9日の水戸大会でTARU(51)、“brother”YASSHI(33)組を退け、初防衛に成功。15日の名古屋大会ではTARU改めシャークTARU、前泊よしか改めクラッシャー前泊(42)組とのV2戦を控える。

 

 だが、決戦2日前の田原大会で悪夢が襲った。大仁田は電流爆破バット戦で保坂秀樹と組み、TARU、レザーフェイス組と対戦したが、予期せぬ“来客”が現れた。V2戦に投入する、見た目はラダー(脚立)にしか見えない「しゃちほこタワー」を持参した前泊が乱入。動転した大仁田をとらえ、タワー内にテーピングで拘束したのだ。邪道は身動きが取れないまま、目の前で爆破バットに被弾した保坂を見殺しにするしかなかった。

 

 しかも、負ったのは精神的ダメージだけではない。そのままTARUは大仁田の古傷である左ヒザに容赦なくパイプイスを振り下ろした。「うぁー!」。悲鳴ともつかない叫び声がこだますると、超満員の観衆は言葉を失う。極悪非道のTARUは「東スポのタッグ賞を取ったり、電流爆破で米国に行くとか調子に乗るのもたいがいにせえ。まず15日はちゃ~んと歩いて来いよ。まっ、そういうこっちゃ」と捨てゼリフを吐いてリングを去った。

 

 一方の大仁田は苦痛に顔をゆがめ、足を引きずりながら恒例のサイン会はこなしたものの、控室ではヒザから崩れるように倒れ込んだ。14日に精密検査を受ける可能性があるという。左ヒザは爆弾だった。1983年に膝蓋(しつがい)骨粉砕骨折を負い、これが最初の引退につながった。現在も定期的に痛み止めを打っている状況。珍しく無言を貫き会場を後にした邪道の表情には、焦燥感がにじんでいた。日本一に選ばれたタッグ屋が最大のピンチだ。