新日本キック治政館ジム主催の来年1月10日東京・後楽園ホール大会でISKA世界ムエタイバンタム級王者ディーン・ジェームス(31=英国)に挑戦する同級5位の志朗(22)が11日、東京・江東区の東京スポーツ新聞社を訪れ、初の世界王座奪取を誓った。

 3歳からキックを始めた志朗は15歳からタイでムエタイ修行。現在はラジャダムナンスタジアムのランカーとして本場で活躍している。初めての世界戦を前に「今までで一番強い相手。KOで倒して世界チャンピオンになります」と宣言した。

 1年の間に日本とタイを交互に行き来するハードな生活を続けるが「最終的にはタイでも(ラジャダムナンの)ベルトを取りたい」との目標を掲げ、苦にしていない。刺激になっているのがボクシングの“怪物”だ。WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(22=大橋)とは同じ年で「知り合いのボクサーから『すごい練習をしている』と聞きました。すごいなと思う部分はある」。

 もちろん負けてはいられない。「キックの人気は以前より上がっているが、ボクシングに比べたら…。ボクシングと同じくらい人気を取れるようにしたい」と話し、まずは世界王座奪取からキックの“復権”も狙う。