【プロレス大賞】新人賞は1974年のプロレス大賞創設以来初の「該当者なし」に終わった。選考委員からは野村直矢(22=全日本プロレス)、芦野祥太郎(25=W―1)、樋口和貞(27=DDT)、橋本千紘(23=センダイガールズ)とともに「該当者なし」も候補に挙げられ、激論が繰り広げられた。

 過去に前例がない分、「これは各団体へのメッセージ。どう新人を育てていくか改めて考えてもらう意味でも、あえて該当者なしでいいのではないか」という声や「それぞれの団体に実はいい新人は多くいる。充実しているが、ドングリの背比べで一人に絞りにくく、決め手がないのは確か。ただ、『なし』にしてしまうのは抵抗がある」などと選考は紛糾した。

 1回目の投票では該当者なしが8票、野村が5票、橋本が3票、芦野が2票、樋口が1票と意見が割れたが、上位3候補による2回目の投票では「該当者なし」が過半数の12票を集め、残念ながら今年度の新人賞は見送られることになった。

 来年度こそ文句なしの新人賞候補、プロレス界の未来を背負って立つ新星が現れることを期待したい。