全日本プロレス暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」は6日のエディオンアリーナ大阪第2競技場大会で優勝決定戦が行われ、諏訪魔(39)、宮原健斗(26)組が初優勝した。
この日行われた最後の公式戦では、優勝の可能性があった石川修司、星誕期組と昨年大会覇者の秋山準、大森隆男組が敗れてそれぞれ脱落。勝てば優勝だった諏訪魔組もゼウス、ボディガー組に足をすくわれ、勝ち点8で並ぶ展開に。両チームによる優勝決定戦に持ち込まれた。
地元の大声援を受けて勢いに乗るゼウス組だったが、意地を見せたのが数分前に3カウントを奪われた宮原だった。波状攻撃を耐え抜くと、諏訪魔の援護射撃を得てボディガーを捕らえる。最後はシャットダウン式ジャーマンスープレックスホールドで3カウントを奪った。
潮﨑豪の退団により急造タッグで臨んだリーグ戦で結果を残した宮原は試合後「全日本を2人で盛り上げていこう!」と諏訪魔に握手を求めるが、何と暴走専務は蹴りを入れて拒否。エボリューションのメンバーを乱入させて宮原に暴行を加えた。
そのまま別々に勝利者インタビューを行う異例の展開となり、宮原は今後、ジェイク・リーと組むことを宣言。一方の諏訪魔は「優勝するために利用してやった」とふてぶてしく笑い、新たに野村直矢をメンバー入りさせることを決意。歴史と伝統のある祭典は大波乱の幕切れとなった。