新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」が21日の後楽園大会で開幕した。米国・ROHのマイケル・エルガン(28)との新コンビで出場した棚橋は、オカダ、YOSHI―HASHI組と対戦。来年1・4の頂上決戦を前に、IWGP王者と激しい攻防を繰り広げた。ドラゴンスクリュー、テキサス式四つ葉固めで足攻めを展開。ドロップキックで反撃を許したものの、レインメーカーを張り手で阻止し、スリングブレイドを決めてみせた。

 終盤は怪力男・エルガンが躍動。エルガンが棚橋をリフトアップすると、リングの上から場外のオカダめがけて投げつけるという荒技を披露した。これが「ハイフライフロー・フロム・エルガン」らしいが、厳密に言えば棚橋は飛んだというより、ただ投げ捨てられただけのような気も…。ともあれ直後にエルガンがYOSHI―HASHIを沈め、棚橋組は白星発進を飾った。

 リーグ戦はもちろんのこと、1・4の前哨戦を制した意味合いは大きい。棚橋は「オカダの目がだんだん俺に向いてきたね。何回も戦ってきたから、向こうのペースもあるだろうけど、俺はいつでも全力だから」とニヤリ。近年は縁のなかったタッグタイトルまで獲得すれば、ドームに向け、これ以上ない弾みがつくのは間違いない。