ミスタープロレス・天龍源一郎(65)の愛妻・まき代夫人(58)が12日、オカダ・カズチカ(28=新日本プロレス)との引退試合(15日、両国国技館)に臨む最愛の夫に最後の激励メッセージを送った。ラストマッチを3日後に控えた現在の心境、妻としての決意、そして引退後について――。間近で天龍を支え続けた愛妻が思いのすべてを激白した。

 ――引退試合が目前に迫ってきた

 まき代夫人:大変な一日やと思う。本人にとっても私たちにとっても。さびしさ? 何も。むしろ辞めるのが遅かったのかなと思う。私はいっぱい病気しているし、自分がお世話できないので、元気なうちに辞めてほしいというのはあった。

 ――引退理由のひとつに、まき代さんの病気(乳がん、胆のう摘出、心不全)を挙げている

 まき代夫人:そんなこと言うとは想像もつかなかった。私が入院している間は、一番つらかったんだと思う。(自分の)世話を焼いてくれる人がいないわけじゃないですか。病院には一日も欠かさず来てくれました。

 ――当日はどんな形で送り出す

 まき代夫人:一緒ですよ。特別な儀式? 試合の日はいつも火打ち石をやっていましたが、私が(2011年に)乳がんをやってからはできないですし。繊細な人やし、いつも通り「お父さん頑張ってね。ケガしないでね」かな。

 ――相手はオカダだ

 まき代夫人:私、全然知らないもん。大将(天龍)が新日本プロレスと関わらなくなってからの選手なので。でもこれだけいろいろな人を(引退興行に)呼んでいることを考えたら、過去の引退試合の中でも一番おカネがかかっているかも。2人(天龍と長女の天龍プロジェクト嶋田紋奈代表)の自己満足。でも辞めるんだから好きなようにやればいい。本人が納得する試合になれば…。

 ――試合は見届ける

 まき代夫人:多分、よう見んかもしれんわ。いつも入場する姿だけ見て、退場するときは「ちゃんと自分の足で帰ったかな」って確認するだけ。最後も歩いて退場してほしいですね。あとは試合後の爽快な気分が好きだったので、最後にバッチリかみしめていただきたい。またやりたくなっても、カムバックはないから。

 ――引退後は

 まき代夫人:天龍源一郎というプロレスラーはいなくなると思うけど、天龍源一郎はそのまま歩いていかはる。死ぬまで嶋田源一郎に戻ることはない。勝ち負けの勝負からは遠ざかるので(感情の)起伏の激しさとかがなくなって、穏やかに過ごせたらというのが理想ですね。