ミスタープロレス・天龍源一郎(65)の引退興行(15日、東京・両国国技館)で野獣・藤田和之(45)と禁断激突する全日本プロレスの暴走専務・諏訪魔(38)が11日、最後通告を突きつけた。

 岡林裕二(33=大日本プロレス)と組み、藤田&関本大介(34=同)組と対戦する諏訪魔は怒り心頭で「人様の会社のことをガタガタ言いやがって、一体何なんだ!? それに年末の一騎打ちとか…もう付き合いきれねえ!」とブチまけた。

 1日の全日本・弘前大会に来場した藤田は「お前ら全員解雇なんだろ?」と暴言をはいたうえ、IGFの大みそか決戦(両国)や年末格闘技イベントでの一騎打ちを要求してきた。藤田は後に「解雇発言」は諏訪魔と全日本プロレスへのエールだったと説明したが、そうはとらえられない。

“風評被害”は計り知れないものになっているからだ。しかも一騎打ち要求に対しても「格闘技をやる気はない。プロレスとは別物だし。あとIGFは絶対にない。ウチは絶縁してるから。そちらの要求に応える気はないから、俺を利用するな!」とニベもなかった。

 野獣が描く“シナリオ”は見抜いた。IGFと年末格闘技イベントを両天秤にかけ「諏訪魔―藤田」の黄金カードを売り込もうというのだろう。だが安売りするつもりはない。「15日の前に何で先の話になってんだ? リングを用意してくれた天龍さんにも失礼だろ。両国でわびろ! 続きがなくてつまらないと思われても結構。俺の中で次はない。最初で最後。内容は天龍さんの期待を裏切ってグチャグチャになるかもね」。開戦まで、いよいよ待ったなしだ。