ノア12月23日の東京・大田区総合体育館大会で丸藤正道(36)とのV5戦に臨むGHCヘビー級王者・鈴木みのる(47)が9日、同大会を“方舟の命日”に指定した。

 丸藤がグローバルリーグ戦を制したことで団体存続に首の皮一枚つながったノアだが、鈴木からすればわずかな延命にすぎない。「一生懸命やって解散を免れた。ただそれだけじゃねえか。やっぱりテメー(丸藤)が来たか。ま、プロレスリング・ノアの最後のリングを飾れて良かったなあ」と皮肉たっぷりに吐き捨てた。

 この日は5月の横浜大会以来、約7か月ぶりに鉄人・小橋建太(48)が特別立会人となることも決定した。これも鈴木には「渡りに船」だという。

「ノアの歴史を築いてきた小橋建太が見ている前で、ノアの未来と言われた丸藤がノアをたたむ姿が12月23日に見られる。そんな素晴らしい一日はねえじゃねえか」と毒ガスは止まらない。

 旗揚げ15周年イヤーにしてノアが初進出を果たす大田区総合体育館は、過去に新日本プロレスの旗揚げ戦(1972年3月)、全日本プロレス初の3冠王座統一(89年4月)などプロレス史における歴史的な瞬間を生み出してきた会場。「そこで、何もかも終わらせよう。全て終わりにしよう。これが最後だ」と通告した性悪王。歴史ある会場は方舟が沈没する墓場と化してしまうのか――。