パーキンソン病と闘うプロレス界のレジェンド、マサ斎藤(73)。リハビリに励んでいるが、今、プロレスは見ていないそうだ。「技の応酬ばっかり。ただそれだけ。アントニオ猪木がやっていたようなドラマチックなプロレスが、ない。ファイヤー(燃えるもの)がないんだよ。さびしいね」と、斎藤はドライでスポーツライクな現在のプロレスに首を振る。そんな中でも、ひそかに期待しているレスラーが3人いる。中嶋勝彦、宮原健斗、潮崎豪だ。斎藤が「見たい」と思うようなプロレスを、この3人ならできる可能性があるという。「3人に俺の持っているものをすべて伝えたいね。でも、教えてほしいってやつがいれば、誰でもいつでも教えるよ」と斎藤は話している。