女子プロレス「シードリング」の高橋奈七永(ななえ=36)が2日、大阪初進出の計画を明かした。

 高橋はこの日、来年1月11日に東京・後楽園ホールで第3弾興行を開催することを発表。8月の旗揚げ興行と今月25日の第2弾に続き、3回連続の後楽園開催になる。「ミラクルな1年にします。大阪や九州のファンからも『待ってます』という声を頂いていますし、来年は私のデビュー20周年イヤー。ぜひ大阪を含めた全国の主要都市を回れればと考えています」と、いつものポジティブ思考で笑顔を見せた。

 大阪にこだわる理由がある。全日本女子プロレス時代の2003年8月17日に、大阪府立体育会館(現エディオンアリーナ大阪)で金網デスマッチを敢行。納見佳容と組み、ダンプ松本、ZAP・Tの極悪軍と対戦したが、試合は敗れた上、内容も散々だったという。「話題にもならないデスマッチでした。今思い出しても、ひどい試合だった。そもそも私は高い所が怖くて、金網に上がれないのに…」

 その後は何度も大阪で試合をしているが、いまだに12年前の悪夢が払拭できていない。「大阪でいい試合を届けて、あの時の汚名を返上したいんです。皆さん、待っててくださいね」。早ければ来春にも大阪に乗り込む覚悟だ。当時の試合を覚えているファンがどれだけいるかは不明だが、極太は本気だ。