千葉・袖ケ浦市長選(18日告示、25日投開票)に出馬の意向を示している元参院議員の大仁田厚(57)が8日、正式表明を来週に延期することを明かした。一方、プロレス出身で初の大臣となった馳浩文部科学相(54)の快挙を祝福し、大きな刺激を受けた。

 この日、覆面女子レスラーRayの自主興行に出場するため都内の新宿フェイスを訪れた大仁田は、袖ケ浦市長選について「まだ準備中です。書類審査の説明会に事務所の人間が行ってきたところです。手続きが遅れていて申し訳ない」と釈明した。

 1日の会見では出馬について「意欲は十分ある」と認め、週明けに千葉県内で正式表明する方針を示していた。7日に袖ケ浦市役所で行われた「立候補届出書類等事前審査」には大仁田の関係者が代理で出席したが、支援者たちとの最終調整に時間がかかっているという。「連休明けになりそうです」と改めて13日以降に会見する予定だ。

 8年ぶりの政界復帰に向けて多忙を極める中、うれしいニュースもあった。2003年5月3日のWJプロレス大阪大会で化身のグレート・ニタとして一騎打ちした馳氏の入閣だ。「(プロレスラーへの)偏見とも闘ってくれ、とても感謝している。同じ自民党員として(馳氏の地元)金沢でタッグを組んで応援演説した仲だしね。ぜひプロレスラーだからこそ政治家をやれるんだという見本を示してほしい。ボクも刺激を受けますよ」とエールを送った。

 試合では有刺鉄線ボード6人タッグデスマッチに出場すると、サブゥーと激しい場外乱闘を展開。最後は自軍のRayが沈められたが、邪道は「人生は負けがあるから面白いんじゃ!」と“聖水”をかけて慰めていた。