鈴木軍からGHCジュニアタッグ王座を奪還したノアの小峠篤司(29)、原田大輔(28)組が5日、都内のノア事務所で一夜明け会見を開き、積極的に鈴木軍のリマッチを受け入れる方針を示した。

 4大GHC王座の流出が続く中、4日の名古屋大会では小峠組が鈴木軍の王者、TAKAみちのく(41)、エル・デスペラード組を撃破。約7か月ぶりに1本目のタイトルを取り戻した2人は「ファンに喜んでもらえたし、(青柳政司)館長の引退セレモニーにも花を添えられた」(小峠)、「汚されたベルトを取り返せて良かった」(原田)と胸を張った。

 しかも王座戦で首を負傷したデスペラードが10日の横浜大会からの欠場が決まり、敵軍に与えたダメージも大きかった。だが、2人には手放しで喜べない気持ちもある。小峠が「リスクは背負うけど、勝ち逃げはしたくない。俺と原田は(鈴木軍のGHCジュニアヘビー級王者)タイチに4回も負けているわけだし」と言えば、原田も「『もう一回』というなら再戦を受けて立つ構え」と口にした。

 特に小峠にはこれまで「言うことが信用できない」「(奪還は)あきらめて解散しろ」とファンからの辛辣な言葉も直接届いており、完膚なきまで鈴木軍を叩きのめすまでは腹の虫が治まらない。これを機に、方舟戦士が逆襲に転じる。