全日本プロレスの宮原健斗(26)が、不穏な動きを見せている。

 エースの潮崎豪が電撃退団することが決まり、28日には2人で保持していた世界タッグ王座を返上。思い入れの深いベルトだっただけに宮原は「誰にも負けていないのに返上するのは悔しい。それが俺の今の気持ち」と唇をかみしめた。

 パートナーの離脱を知ったのは今月中旬。「否定するつもりはない」とは言うものの、感情を制御できなかった。シリーズ最終戦となった26日の東京・後楽園ホール大会では6人タッグ戦で潮崎と組むも、試合中にタッチを拒否。それどころか、乱闘騒ぎに巻き込まれた敵軍の諏訪魔を助けたのだ。

 諏訪魔は派閥闘争を提唱するも、賛同者がなく孤立していた。そこへ宮原が急接近した格好だ。

「助けてはいない。試合がゴチャゴチャしていたんで」と言いながらも「動こうと思ってる。どういう形になるかは、10月のシリーズ(10・12後楽園で開幕)を見てもらえば分かる」と予告。エースの離脱で激震する王道マットで、宮原の動向が注目される。