全日本プロレスの“暴走専務”諏訪魔(38)が16日、3冠ヘビー級王者・曙(46)のKO葬を予告した。

 暴走専務と3冠王者は現在開催中の「王道トーナメント」1回戦を順当に通過。19日の横浜ラジアントホール大会の2回戦で準決勝進出をかけ激突する。

 開幕前から曙を挑発してきた諏訪魔は「お望み通り」と舌なめずりし「あいつが3冠とってから、全日本が面白くなったか? 俺はそうは思わない。なら、俺がリングで面白いことを起こすよ」と不気味に予告した。

 諏訪魔が提唱した秋山準社長(45)の「社長派」と「専務派」による派閥抗争は、王道マット内で賛同を得られず孤立状態。それでも秋山体制を「閉塞的」と痛烈に批判し「その象徴が3冠王者」と言ってはばからない。となれば、リング上で自分の主張の正しさを“証明”するしかない。

「技らしい技は出さない。KOで完封勝ちする」と権威あるトーナメントで血の惨劇を起こすつもりだ。「チャンピオン・カーニバルの決勝でも負けたし、曙だけは我慢ならない。あいつを潰して決勝で秋山も潰す。優勝しても3冠挑戦権なんていらない。あの2人が叩きのめせればそれでいい」と目を血走らせた。

 この日の静岡・浜松大会ではメーンの6人タッグ戦に出撃。大暴れで横浜決戦に向け怪気炎を上げた。