棚橋「6年連続1・4東京ドームのメーン」に暗雲

2015年09月17日 16時00分

ファレ(下)と連日激しい前哨戦を繰り広げている棚橋

 新日本プロレス「G1クライマックス」覇者の棚橋弘至(38)が目指す「6年連続1・4東京ドームメーンイベンター」への道に暗雲が垂れ込めた。27日の神戸ワールド記念ホール大会ではバッドラック・ファレ(33)とのIWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦が控えるが、決戦を前に不安材料が続々と噴出している。

 

 今夏のG1を制し来年1・4東京ドーム大会でのIWGP挑戦権利証を獲得した棚橋は、G1公式戦で敗れたファレとの争奪戦に臨む。このまま権利証を保持し続ければ、実に6年連続のドームメーンイベンターという金字塔を打ち立てることが濃厚だ。現在のIWGPヘビー級王者はオカダ・カズチカ(27)だが、棚橋は「権利証というのは二の次で、いかに光を放ち続けられるか。それがエースの役割だと思っている」と使命感に燃えている。

 

 もっともその道のりは平坦ではない。ファレには過去2戦2敗。棚橋にとっては現在新日プロに参戦するヘビー級選手の中で唯一未勝利の天敵だ。

 

 自ら指名した相手とはいえ「見た目以上に突進力があって、一歩目が速い。今まで戦ってきた大型選手相手のセオリーが通用しない」と苦手意識は払拭できていない。

 

 加えて深刻なのは満身創痍の肉体だ。G1期間中に古傷の首が悪化したことを明かしているが、激闘の代償はそれだけではない。8月15日両国大会の10人タッグ戦でハイフライフローを放った際に左肩も負傷。さらに完治する間もないまま突入した今シリーズでは、ファレとの前哨戦で左ヒザまで痛めた。「どこでやったのか覚えてないんですけど、フライングフォーアームを跳ね返されて、着地したときに変な方向に曲がってしまった」

 

 首・肩・ヒザの“三重苦”の状況で天敵と対峙せざるを得ず「正直キツイですよ。(ファレの必殺技のバッドラックフォールに対抗し)グッドラックフォールという技を(つくる)と言ってしまっているんですが、何も浮かばない…。いろいろな意味で吐いたツバをのみ込めない状況になっている」とポツリ。

 

 時として勢い任せに大口を叩くことで道を切り開いてきたが、今回ばかりは完全に裏目に出た格好だ。

 

 16日の長野大会では8人タッグ戦でファレと激突。激しい攻防で怪力と渡り合ったが…神戸決戦に向け不安は大きい。