黒いカリスマ・蝶野正洋(51)と鉄人・小橋建太(48)が6日、都内で行われたイベント「救急の日2015」に参加し、救命救急の重要さを訴えた。

 蝶野は2005年7月に亡くなった闘魂三銃士の仲間・橋本真也さん(享年40)、09年に試合中に命を落とした三沢光晴さん(享年46)の訃報をきっかけに、救命救急の啓発活動に関心を持ったという。一方の小橋も現役時代は多くのケガを負い、腎臓がんを克服した経験から、命の大切さを訴えた。

 2人は東京・港区芝消防少年団の子供たちに三角巾を使った応急処置について学んだ。それぞれの処置方法を少年団の子供たちが採点し、蝶野は「56点」で小橋は「78点」だった。蝶野は「プロレスファンにも発信してもらい、関心を持ってもらいたい。選手たちも(救命救急を)知っておくべき。自分も記憶が飛んだ状態で自然に体が動いていることがあるけど、そういう中で起こるケガが一番怖い」と集まった400人の観衆の前で真剣に訴えた。

 引退後は各団体で立会人や解説者を務める小橋も「レフェリーが知識を持ち、判断で試合を止めることも必要」と話し、今後も啓発活動を続けることを約束した。