11・15両国国技館大会で行われる引退試合でオカダ・カズチカ(27=新日本プロレス)との一騎打ちをぶちあげたミスタープロレス・天龍源一郎(65)が30日、大日本プロレス名古屋大会に参戦。対戦した関本大介(34)にエールを送るとともに、レインメーカーを痛烈に皮肉った。

 天龍はこの日が名古屋ファイナルマッチ。大相撲時代は十両優勝を果たし(1975年)、プロレスではスタン・ハンセン氏(66)と最後のシングルマッチ(2000年10月21日、全日本・愛知県体育館大会)を行った思い出の場所だ。

「その試合で、ハンセンが引退を決意したと後から聞いたんだ。話せばきりがないぐらい思い出があるよ」と感慨深げに語ったこの日は、神谷ヒデヨシ(23)を従え、関本、橋本和樹(25)組と対戦。天龍は先発を買って出ると、関本を本部席に投げつけるなどリング内外で猛ハッスル。最後は神谷が関本のぶっこ抜き原爆に散ったが、試合後も関本にグーパンチを見舞い、健闘をたたえあった。

 天龍は「関本はプロレスに真正面から向き合っている。彼の一番いいところだ」と評価。「生きざま、心意気というのを感じる。彼はインディの枠を超えている」と手放しで絶賛した。

 一方で「心意気」を感じないのがオカダだ。「G1クライマックス」最終戦(両国国技館)に乗り込んだ際、マネジャーの外道(46)を前面に出したのも「男らしくない」と映っている。

「俺には関本の生きざまのほうが面白いなと感じてる。オカダもかわうそ(外道)の言葉を通じてファンに届かそうというなら、道頓堀のネオンサインのほうがよっぽどすごいよ。デコレーションから入ってきたのと、あとからデコレーションがついてきたのでは雲泥の差だよ」と関本を引き合いに出し、レインメーカーの態度に不満を示した。

 引退試合にして「昭和VS平成」の大決戦。天龍の目は早くも燃えている。