天龍 11・15引退戦で緊急声明「オカダ来い」

2015年07月25日 07時00分

新日本プロレスの「G1クライマックス」を報じる本紙を手に、オカダへの熱い思いを語った天龍

 ミスタープロレス・天龍源一郎(65)の引退試合(11月15日、両国国技館)の相手に新日本プロレスのIWGPヘビー級王者、オカダ・カズチカ(27)が再度急浮上した。天龍は23日、本紙の取材に対し、ラストマッチの相手が最終選考段階に入ったことを明かした。同時にオカダに対する特別な思いも改めて激白。ミスタープロレスの熱い声に、レインメーカーはどう反応するのか。

――引退試合まで4か月を切った

 天龍:オウ。実は7月に入ってすぐ新日本プロレスさんにごあいさつにうかがって(協力を)快諾していただいた。三沢(光晴さん)の七回忌(6月13日)後もノアの方々に協力をお願いしました。交渉事だからまだハッキリ言えないが、俺の腹の中では固まりましたよ。

 ――対戦候補が決まったと

 天龍:数人リストアップしている。何度も言うが、引退試合で(東京スポーツ新聞社制定)プロレス大賞のベストバウトとMVPを狙う。しかも両国のメーンだぞ? それ相応の相手じゃないとダメでしょう。

 ――となれば、IWGP王座を奪還したばかりのオカダは当然、筆頭候補に挙がる

 天龍:もちろん入ってますよ。いい意味でも悪い意味でも平成のレスラーという印象。いい意味とは(「レインメーカー」や「本物」など)キャッチコピーの付け方がうまいなあと。俺たちの時代は自分でキャッチフレーズなんてつくらなかった。全部記者さん任せ。馬場さんは自分で「世界の16文」とは言わないし、猪木さんだって自分のことを「燃える闘魂」とは呼ばなかった。アイツは自分で名乗ってるんだろ? まあ、オカダは糸井重里以来の名コピーライターなんじゃないの。

 ――悪い意味とは…

 天龍:プロレスをやっている者にしか分からない、独特の感情が見えないんだよね。「潰してやる」という燃えるような思いやジェラシーの類いのようなふつふつとした感情がね。誤解を招く言い方かもしれないが、メキシコでプロレスを覚えた選手は、独特の感覚があるよね。肩肘張っているという印象がない。そのほうがファンもとっつきやすいのかもしれないが…。

 ――オカダ以外にも棚橋弘至や中邑真輔も候補に入っているのか

 天龍:もちろん。棚橋はいい選手だね。本当の意味でトップレスラーになってきた。うまく育ったなあと思う。

 ――中邑は独特の世界を築き上げている

 天龍:吹っ切れたね。彼はファンを相手に禅問答してるんじゃない。さらにその向こう側の人間と禅問答している。「俺はプロレスラーの中邑真輔だ」という答えを用意した上でね。だから今の彼にはおごりもうぬぼれもない。照れも卑下もない。俺は好意を持って見てますよ。戦いたい相手の一人だね。

 ――新日プロはよくチェックしている

 天龍:だって地上波でやっているのは新日本だけじゃない(笑い)。ところで少し話を戻すとだな…。

 ――何ですか

 天龍:絶対に忘れられない言葉がある。

 ――オカダの「猪木、鶴田、天龍は僕と同じ時代でなくて良かったと思いますね」という発言に今も怒りが収まらない

 天龍:オウ。あれはプロレスの諸先輩方に対する冒とくだ。今、わが物顔で闊歩してるんだろうが、プロレスは何十年という歴史の上に成り立っている。確かに今は新日本プロレスの独り勝ちかもしれない。それは企業努力の結果だろう。でも、だからこそ天龍源一郎の反骨心がムクムクと持ち上がってくるね。

 ――分かります

 天龍:まあ「何言ってやがる、このクソ親父」と思って立ち上がってくる人間が出てくればありがたい。イヤでも試合は面白くなる。「伏すこと久しき者は、飛ぶこと必ず高し」ということわざを胸に名返答を待ってますよ。