【新日G1】中邑は黒星発進 アンダーソンに不覚

2015年07月24日 16時01分

屈辱の出遅れに中邑(下)は首を押さえて苦悶の表情

 23日の新日本プロレス「G1クライマックス」静岡大会でBブロック公式戦初戦が行われ、中邑真輔(35)がカール・アンダーソン(35)にまさかの不覚を喫した。今年上半期の新日プロ内シングル王座戴冠者では、唯一の黒星発進。IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(27)、IWGPインターコンチネンタル王者の後藤洋央紀(36)ら有力選手がこぞって好スタートを切るなか、屈辱の出遅れの原因とは――。

 絶対王者に君臨したIC王座を失い、G1での巻き返しを狙う中邑がいきなりつまずいた。15分過ぎにスライディング式ボマイェを炸裂させたが、正調ボマイェは回避される。深追いして2発目を空振ったスキに、ガン・スタンを浴び3カウントを献上。2013年大会同様に、初戦でアンダーソンに不覚を喫してしまった。

 20日の札幌大会で開幕したAブロックでは元IWGPヘビー級王者の棚橋弘至(38)と前王者AJスタイルズ(37)、NEVER無差別級王者の真壁刀義(42)が白星発進。この日もIWGP王者オカダ、IC王者後藤、前NEVER王者の石井智宏(39)が好スタートを切った。今年は無風の幕開けかと思われた最後の最後に波乱が待っていた。

 今年上半期に新日プロが管理するシングル王座を保持した全7選手の中で、初戦黒星は中邑だけ。両ブロック通じて唯一の番狂わせに、その不調ぶりが際立つ。

 原因は後藤に喫したIC王座戦2連敗から尾を引く肉体的・精神的ダメージだ。中邑は開幕前から「やってみないと分からない不安はある。(連敗で)ああでもない、こうでもないの次。何かしらのチェンジが必要。今のオカダは迷いがないでしょ。後藤はもともと何も考えてないでしょ。自分は常に迷ってますから」と悩める胸中を明かしている。試合後も「だいぶ“積立貯金”がたまっている」と首をさすった。腰やヒザにも爆弾を抱えており、激闘の蓄積が抜け切っていない。

 ベルトを失ってなお優勝候補の一角と目されていたカリスマ。

 まだわずかに“1馬身差”ながら、今後に不安を残す大きな出遅れとなった。