<大日本プロレス「両極譚」(東京・両国国技館、20日)>BJW認定デスマッチヘビー級選手権は、王者・アブドーラ小林(38)と挑戦者・伊東竜二(39)の間で壮絶な戦いが繰り広げられた。

 試合形式は「20周年記念20アイテムデスマッチ」。聖地に敬意を表し、リングに土俵を模したコンクリートブロックのサークルを設置。さらに100キロの塩の山が用意され、その他20種類のアイテムが公認凶器とされた。

 試合は挑戦者を電気殺虫機ボードに被弾させた王者のペース。頭にリアル剣山をねじ込むと、レインメーカー式裏拳まで繰り出した。しかし、必殺の逆エビ固めをエスケープされ徐々に流れは挑戦者に。王者を五寸釘ボードへ放り投げると、さらにレモン&唐辛子&脚立&イスを小林に“トッピング”。そこにボディープレスを発射した。

 それでも気が済まないのか、エプロンから注射器を取り出し口の中にブスリ。頬を貫通させ戦意を喪失させると、トドメのドラゴンスプラッシュでベルトを奪還した。新王者となった伊東は塩と血と汗まみれの顔をぬぐい「ベルトを取ったからにはおもしろい相手とやりたい。かつてデスマッチをやってたけど、今はやってない人間とか」とデスマッチ戦線に新風景を描くことを約束した。