田村潔司(45)が新格闘技イベント「巌流島 Staging tournament 公開検証2」(18日、東京・両国国技館)で、約6年7か月ぶりの復帰戦に臨み、ジョーイ・コピタイン(オランダ)から一本勝ちを収めた。

 田村は初の巌流島でボクシングをバックボーンとするコピタインと対戦。互いに慎重な立ち上がりとなったが、相手に引き込まれる形でグラウンドへ移行すると一気に勝負をかける。鮮やかなヒールホールドでタップを奪い健在ぶりを証明した。

 ブランクを全く感じさせない快勝劇に田村は「結構ナーバスになってましたね。普段も45歳なりの練習はしてきたつもりなんですけど、最後の(試合の)時の緊張感と比べて、時間が空いた分プレッシャーがあった」と安堵の表情。次戦については「分からないですね。どこまで精神的なダメージが続くかも分からないので」とした。

 とはいえ復活を果たした田村だけに、引く手あまたとなる可能性は高い。現にブシロードクラブ・岡倫之からは巌流島ルールでの対戦を要求された。

 田村は「いつ何時、誰の挑戦も受ける」としつつ、巌流島のみにこだわらず今後は年3試合ペースが理想と明言。「他の団体に出るときは筋は通しますけどね。またプロレス団体でもオファーをもらえて自分のスタイルを受け入れてくれるところがあれば」と、本格的な活動再開に意欲を見せた。