プロレス団体「GLEAT」18日の後楽園ホール大会で、G―REX王者のエル・リンダマン(27)が入江茂弘(34)の挑戦を退け2度目の防衛に成功した。

 実に40キロ以上の体重差があるヘビー級戦士のパワーに大苦戦を強いられた。強烈なラリアートで吹き飛ばされ、雪崩式バックフリップで体重を浴びせられる。

 それでも驚異的なタフネスで反撃に転じたリンダマンは、ヘッドバットからジャーマンを決めるとカナディアンデストロイヤーを発射。入江の巨体をジャーマンでぶっこ抜く。これをカウント2で返されると最後はタイガースープレックスホールドをさく裂させて3カウントを奪った。試合後のリング上では田村ハヤトと井土徹也が次期挑戦から挑戦のアピールを受けた。

 新日本プロレスの「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」にエントリー中のリンダマンは、前日17日に新日本山形・酒田大会で公式戦を戦い、この日帰京。ホームリングでタイトルマッチを戦い、明日20日は新日本青森・八戸大会で公式戦という超ハードスケジュールだ。Bブロック初戦でDOUKIに敗れ黒星発進となったが「ベンチャー団体だったら王者といえども、負けから始まるストーリーがある。今までなかったストーリーをGLEATは紡ぎ出していきますよ」と前を向き「明日から公式戦、全勝で優勝と行かせてもらうぞ」と高らかに宣言した。

 リンダマンは「自分の団体を大事にしてないみたいだから、あんまりこういう話は自分の団体でしたくないんだけどな。今のプロレス界に勝負をかけるにはBOSJ、新日本プロレス、この話題は必要不可欠だ。全部の話題を追って、全部の試合を死に物狂いで勝ち取って、俺たちストロングハーツ、GLEATはプロレス界にしっかり勝負かけるぞ」と豪語。フラッグシップタイトルの保持者として、そしてBOSJの覇者として団体の旗揚げ1周年記念大会となる7月1日東京ドームシティホール大会のメインに立つことを誓っていた。