全日本プロレスは8日、3冠ヘビー級王者・曙(46)の「プロレスデビュー10周年興行」(25日、東京・後楽園ホール)にミスタープロレス・天龍源一郎(65)が緊急参戦すると発表した。

 11月15日の東京・両国国技館で引退試合を行う天龍は、すでに引退ロード9大会を発表。

 一方、天龍プロジェクトがふさわしい相手と場所次第で追加オファーを受ける方針を示したことで、邪道・大仁田厚(57)が電流爆破戦での対戦を表明するなど、マット界では“龍魂争奪戦”が展開されていた。

 そんな中、天龍が最初に受諾したのが古巣の全日本だった。「ジャイアント馬場十七回忌特別大会」(1月31日、後楽園)にも出場しており、今年2回目の王道マット登場になる。秋山準社長(45)は「横綱の記念大会ということで急なお願いだったけど、快諾していただいた。横綱がらみのカードになると思うけど、オレや大森(隆男)、他の選手も引退前に肌を合わせたい選手がたくさんいるので、天龍Pさんの意向も聞いて決めたい」と話した。

 1・31大会では6人タッグで共闘した曙も「うれしいですね。最後の年だし、光栄ですよ」と大喜び。大先輩にベルトを巻いた姿を披露する。

 この日の後楽園大会ではタッグマッチでユニオンプロレスの石川修司(39)と対戦。「目には入っている」と次期挑戦者候補の一人に加えたが、天龍引退ロードで元横綱の存在が一気にクローズアップされそうだ。