6月30日の契約満了をもってW―1を退団する船木誠勝(46)が21日、“禁断のリング”出場を示唆した。船木は20日の千葉・富津大会でW―1ラストマッチに出場。7月1日以降はフリーになる。「やりたい選手はたくさんいますね。そのカードを見たい人が多いのかを第一の条件にして動きたい。自分を倒そうとする人間がたくさん出てくると思いますが、自分より強い連中がマット界にいるのか確認したい」と今後の活動方針を明かした。

 2009年に総合格闘技からプロレスに復帰後は、全日本プロレスを経てW―1の所属選手となった。その一方で所属であることが足かせとなり、未知なる選手との戦いに飢えていた部分もあった。だからこそ団体を問わず対戦相手を求めていく考えで、対極に位置するリングからもオファーがあれば、拒む理由はないという。

 実は昨秋、邪道・大仁田厚(57)がW―1勢を電流爆破デスマッチのリングに上げることを予告し、意中の相手は武藤敬司か船木とされた。船木は邪道マットについて「(電流爆破を)否定はしないですよ。自分の口から『出たい』とは言いませんが、フリーですからね。可能性がないとは言い切れない。そういう運命が目の前にあるのであれば、そこにいると思います。電流爆破だろうと打撃、関節、絞めという自分のスタイルは変わらないですし」と含みを持たせた。

「藤波(辰爾)さんも佐山(聡=初代タイガーマスク)さんも『50(歳)を超えたらキツイ』と口を揃えていたし、勝ち負けにこだわる勝負をするなら、あと4年しかない」と表情を引き締めた船木。新たなる戦いの場が注目される。