3冠初防衛の曙 次は5冠王目指す

2015年06月22日 16時00分

宮原(下)に凄まじい形相でエルボーを落とす曙

 元横綱が長期政権確立を誓った。21日の全日本プロレス札幌大会で行われた3冠ヘビー級選手権は、王者・曙(46)が、挑戦者・宮原健斗(26)を退けて初防衛に成功した。常に「全日本プロレスには絶対的な王者が必要」と公言する元横綱は、世界タッグ出陣も宣言。5冠王として王道マットに新たな時代を築く。

 

 因縁の相手だった。チャンピオン・カーニバル公式戦(4・10後楽園)では、関節技スネークリミットで唯一の黒星を喫している。この日も宮原は、ヒザ蹴りから鉄柱攻撃まであらゆる手段で腕殺しに徹する。1度はスネークリミットで捕獲されたものの、ロープに逃げると左右の張り手をぶん回し強引にペースチェンジ。最後は腕決め式のパイルドライバー「ヨコヅナファイナルインパクト」で挑戦者の脳天と野望を打ち砕いた。

 

「ずっとここまで自分を追い込んできたし、正直休みたい。次、まだ考えられないよ」と曙はジョークを交えながら、次期防衛戦の相手は白紙と明かす。その一方で標的に入れているのが世界タッグのベルトだ。3月に吉江豊(41)とのコンビで戴冠したものの、初防衛戦で現王者の潮﨑豪、宮原組に敗北。1度も防衛できず王座から陥落している。

 

 曙は「その悔いは残っている」と顔をしかめながら「3冠戦でその2人を倒した。これで、あいつらも『無理』とは言えないでしょう」とズバリ。3冠と合わせ、自身初の5冠奪取に照準を定めた模様だ。

 

 今シリーズでは、元世界タッグ王者の太陽ケア(39)と“ハワイアンコンビ”も結成したが、曙はあくまで吉江とのタッグにこだわっている。

 

「体格もファイトスタイルも似ている。それに長く組んできて、次何をしたいか?とか目を見れば分かるようなところもある。今は、吉江さん以外は考えられないよ」と3冠王者は、早くも臨戦態勢だ。

 

 今年5月、5冠王となった前3冠王者の潮﨑はわずか15日でその座から陥落した。「5冠王者は短命」のジンクスを元横綱が打破する。