ノアのGHCヘビー級王者・鈴木みのる(46)が9日、かつての「外敵軍」メンバーとの一騎打ちを要求した。ノアを擁護するミスタープロレス・天龍源一郎(65)、帝王・高山善廣(48)、さらには新日本プロレスの第3世代からも“包囲網”を敷かれる中、みのるは天龍と髙山の2人を射程内に。みのるvs元外敵軍の抗争が勃発だ。

 性悪王の高笑いが止まらなかった。「昔の人はいいことを言ってたよな。『出る杭は打たれる』って。まっ、お友達を欲しくてやってるわけじゃないし、もともとすべて敵だからな」

 自ら率いる「鈴木軍」でノアマットを我が物顔で闊歩する状況に、高山のほか、永田裕志と小島聡が「反鈴木軍」の姿勢を打ち出してきた。さらに故三沢光晴さんの七回忌興行(13日、広島グリーンアリーナ)に出場する天龍までも、鈴木軍対策としてデスマッチを組むことをノアに指南した。

 みのるは「俺がうらやましくて仕方ないんだよ。才能っていう決定的な違いがあるからな」と第3世代の2人は相手にしなかったが、2004年に新日マットで外敵軍を結成した2人には特別な反応を示した。

「天龍のオヤジは嗅覚が鋭いからな。50歳を超えてマスクをかぶり、ハードゲイをやり、雪崩式のフランケンシュタイナーまでやったこともあったろ。俺のプロレスが面白すぎて、黙っていられないんだろうな、ハハッ。髙山はいつからいい子ちゃんになったんだ!? アイツは鈴木軍に合流させたことがあったけど、切ったんだよ。使いものにならないから」。さらに「あとはリングで戦えばいい。高山も天龍も。文句あるならかかってこい!」と続け、2人との一騎打ちを視野に入れた。

 この日は東京・後楽園ホールで初の鈴木軍興行を開催。飯塚高史と組み、髙山、マイバッハ谷口組と対戦すると、高山の顔面にツバを吐きかけ挑発した。だが、覆面を剥がした素顔の谷口からレッドミストを浴びて、自主興行を髙山に締めくくられた。

 みのるは「ただじゃ済まねえからな」と捨てゼリフを口にし、性悪の炎がさらに燃え上がった。