リアルジャパンプロレス(RJ)が28日、心臓疾患のため緊急手術を受けた初代タイガーマスク(佐山聡=57)の容体を報告した。


 平井丈雅RJ代表によると病名は「狭心症」。心臓の冠動脈の1本が「レントゲンでは見えなくなるぐらい狭まっており、切れる寸前」と診断され、22日に緊急手術を受けた。開胸はせず、カテーテルによる手術が行われたが、その過程で別の冠動脈にも同様の症状が発見され、合計2本の血管を広げる処置が施された。現在は仮退院して自宅療養中。週明けにも再び検査を行う。


 平井代表は原因について「当初は曙選手との試合(3・20後楽園大会)での胸部圧迫と発表したが、その試合に向け、サウナスーツなどを用いた過度なトレーニングを行い赤血球が異常に増えていたらしい。またご親族によると幼いころ、心臓病を患った経験もあるそうで、いくつかの要因が考えられる」と沈痛な表情で説明。全治についても分からないという。


 この日の会見には出席の意思もあったが、朝の段階で動悸や苦しさなどを訴えたため大事を取り欠席した。平井代表は「先生(初代虎)は『ご心配をおかけし申し訳ありません。早く治して皆様の前に姿を出せるようにしたい』と話されているが、それができるかどうかはまだ分からない。6月(11日、後楽園)大会はRJ10周年記念なので、足を運びたい気持ちはあるが今はハッキリとしたことは言えない…」と苦悩に満ちた表情で頭を下げていた。