女子プロレスラーの華名(33)が27日、スターダムを退団した極太・高橋奈苗(36)に対戦を呼び掛けた。

 2人には因縁がある。もともとはユニット「パッションレッド」で同門だったが、2010年1月に方向性の違いから華名が離反。以降何度かシングル戦の機運が高まったものの、実現には至らなかった。だが、高橋がフリーになったことを受け、華名がさっそく行動に出た。

「今まで対戦に向けた働き掛けがあって、そのたびに私は即答でゴーサインを出してきました。今回、団体の後ろ盾がなくなったことで、対戦しやすくなったんちゃいますかね」と挑発的な笑みを浮かべながら対戦を呼び掛けた。

 もちろん場所も用意する。定期的に開催している自主興行「カナプロマニア」だ。「両国国技館でも、東京ドームシティホールでも。ナイフをいつでも抜けるように研いでおきますわ」(華名)と大会場進出も示唆しつつラブコールを送った。

 この日の「カナプロマニア:デザイア」(東京・後楽園ホール)メーンの6人タッグ戦ではグレート小鹿(73)、百田光雄(66)と組み、藤原喜明(66)、グラン浜田(64)、越中詩郎(56)組と対戦。6人の合計年齢が350歳を超える異例マッチとなった。華名は果敢にも越中にヒップアタックを放つが、藤原組長の頭突き、越中から本家の尻爆弾と厳しい洗礼を浴び続け、越中のパワーボムに沈んだ。それでもレジェンドたちから健闘をたたえられた華名は「貴重な体験ができました」と頭を下げ、最後は大団円で幕を閉じた。