全日本プロレスの暴走専務・諏訪魔(38)が25日、野獣・藤田和之(44)との一騎打ち実現のために自主興行を開催する考えがあることを明かした。

 藤田が主戦場とするIGFとの関係悪化により、両雄の対戦が一度は絶望的になったが、藤田は「王道なのに闘魂を持った面白いヤツ」と諏訪魔を評価。双方のリングが無理なら“第3のリング”でも構わないという考えを示した。ようやく気持ちを確認できた諏訪魔は「はしごが外されたと思っていたけど、返事が聞けて良かった。つっかえていたものが解消できたし、男気を感じたよ」と胸をなで下ろした。

 そうと分かれば、熱が冷めないうちに行動に移すしかない。「俺が大会を開催するのも一つの手だと思ってる。『すわまちおこし』をやってきたノウハウはあるしね。検討します」と口にした。 2013年4月から地方活性化を目的にした「すわまちおこし」をプロモートし、これまで6大会を成功に収めた。同興行は全日プロ所属選手が中心だが、藤田戦はあくまで団体とは別枠の特別興行として開催したいという。

 当然、IGFに不信感を持つ秋山準社長(45)が難色を示す可能性がある。それでも「社長の中で(藤田戦は)もう終わったと思っているかもしれないけど、俺が引く姿は誰も求めていないだろうし、左右されたくない。そこは分かってくれると思う」と全力で口説く方針だ。「ベストは年内」の開催目標に向け、暴走専務はがぜんヤル気をみなぎらせた。