新日本プロレスの自称新エース・矢野通(37)が棚橋弘至(38)の介錯人に名乗り出た。

 春の「NEW JAPAN CUP」1回戦で棚橋をわずか2分47秒で丸め込んだ矢野は、そのまま勝ち逃げ。だが3日福岡大会6人タッグ戦ではおきて破りの丸め込みでとうとう棚橋に3カウントを奪われてしまい、7月5日大阪城ホール大会での再戦が決定した。

 それでも矢野は不敵そのもの。なりふり構わず丸め技まで使用してきた棚橋の“焦り”を指摘する。すでにエースの称号は自身に渡ったと主張する男は「もう泥沼にはまってるよな。大阪でもアイツのプロレスなんかさせねえよ。返り討ちにして、アイツの存在意義を消してやる」と言い放った。

「新エース様」にファイトスタイルを合わせてまで食らいつく棚橋を「見ていられない」と、わざとらしく挑発。大阪で返り討ちにして引導を渡すことを予告した。「NJCでも1回戦で負けたヤローに、G1出る資格なんかねえだろ。さらに短いタイムで勝ってやるから、俺様に2枠よこせ。推薦選手、用意しといてやる」と話し、トップ選手しか参加を許されない「G1クライマックス」(7月20日、北海道大会で開幕)の出場権剥奪までもくろんでいる。

 新エースを名乗るならベルトの一つでも目指すべきだが「功労者の棚橋君がサヨナラしやすい花道をつくってあげるのもエースの仕事。介錯してやんないとかわいそうだろ」と言いたい放題。2015年の上半期をほぼ矢野との抗争に費やすハメになり、いつのまにか追放まで予告されている棚橋が少しふびんに思えてきた。