タレント兼プロレスラーの赤井沙希(28)が13日、ミスタープロレス・天龍源一郎(65)による“顔面殴打事件”を明かした。4月25日のニコニコ超会議プロレス(千葉・幕張メッセ)の舞台裏で、天龍の本気ビンタを浴びていたことが発覚。だが赤井はこれになぜか大興奮し、さらなる飛躍への発奮材料にしている。それにしても、一体なぜ麗しき女性の顔面に天龍の張り手が飛んだのか。その理由とは――。

 赤井はこの日、東京女子プロレス下北沢大会(23日)の会見に出席。同団体では無駄にセレブな「美威獅鬼軍」なるユニットを率いており、対戦相手の山下実優(20)を「(アゴをやゆして)ペリカンさんの長いくちばしをへし折って差し上げますわ」と挑発した。

 東京女子では妙に高慢な態度の赤井だが、その裏には昨年の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞で新人賞を受賞し、さらなる飛躍を自らに課しているプライドが見え隠れする。そして実際に誓いを新たにする“事件”もあった。

 それは4月25日のニコニコ超会議プロレスでのこと。同大会には天龍が参戦。2月にテレビ番組で共演していたこともあり、赤井は試合を終えた天龍にあいさつに向かった。「同じ大会に出られるように、これからも頑張ります」。あまりにけなげで泣けてくる。

 これには天龍も機嫌よく応えた。ところが滑舌が悪く、何を言っているのか聞こえない。赤井は思わず「え?」と聞き返してしまった。それはご法度だ…。

 次の瞬間に赤井の顔面に飛んできたのは何と天龍の張り手。「バーンッ!って。周りには(ゆるキャラの)くまモンとかいたんですけど、皆ドン引きで…。その試合で受けたどの攻撃よりも痛かった」。唐突に若い女性をシバく天龍も天龍だが、赤井にもかなり非がある気もしなくはない。

 通常のタレントなら訴訟沙汰にも発展して大事件になりかねないところだが、赤井もれっきとしたプロレスラー。「興奮してヨダレ垂らしてしまいました。これからやっていく上でも、天龍さんのビンタ以上に怖いもんないでしょ。また同じ大会に出たいし、いつか同じリングに上がれるかもしれない。そのためにももっと精進しないと」と、発奮材料に変えた。

 名ボクサーだった父親でタレントの赤井英和にも手を上げられたことがないのに、65歳に理不尽な殴打を浴びて興奮する28歳の美女。何だか様々な部分で心配になる事件だが、いい意味で赤井のレスラー人生のターニングポイントとなるか、注目だ。